Stray Penguin -実録 SV650 ABS ブログ-

メンテ & カスタム

スマホ+外付けGPS受信機でGPSラップタイマー [2021/2/7]

昨年の終わりから、SV650 ABSでサーキットを走って遊ぶことを覚えた。そこで問題となるのが、ラップタイムをどうやって測るかだ。ラップ計測器には、スタートライン通過を何で拾うかによって、磁気式、赤外線式、GPS式があるようで、スマホにアプリをインストールするだけで測れてしまうGPS式を選択した。Androidアプリは GPS Laps。自分の行くそのサーキットも座標が登録されていることを確認した。そして実際、測れるには測れた。なんと安上がり、便利な時代になったものだ。

ただし、スマホの内蔵GPSは1秒に1回しか測位しない(つまり1Hz)という制約があり、せっかく記録される走行ラインが不正確で、腕を磨いていくにはちょっと淋しい。コースのシーズンオフ中に調べたところ、日本のビズステーションというところの作った Drogger DG-PRO1 なるものの存在を知った。スマホにBluetoothでワイヤレス接続する外付けGPSレシーバーだ。最高更新レート18Hz、みちびき(QZSS) にも対応済み。磁気式や赤外線式のようなラップ計測専用機器とは違い、Google Mapなどでも精度アップに活用できるというのも面白い。メルカリで定価よりは少し安く出品されているのを発見したので、すかさずゲット。使い方は ラップ計測 磁気センサとGPSLapsアプリ&GPSセンサ(DG-PRO1) | 機械組立&制御盤組立の部屋 をありがたく拝読。簡単に言うと-- Androidには、作り付けのGPSの代わりに任意のアプリケーションを位置情報取得源に指定できる開発者用オプション "Mock Location" がある。それをONにして、ビズステーション製のアプリ Drogger GPS for DG-PRO1(RW) を指定すると、DG-PRO1 から得た現在位置をAndroidに報告するので、内蔵GPSをすげ替えたようなかっこうになるのだ。

ただひとつ問題は、DG-PRO1がバッテリを備えていないという点。スマホと2つのアプリは、バイクのエンジンを切っても動き続けるわけだが、もしDG-PRO1の電源をバイクのACC電源から採っていたら、DG-PRO1だけは停まってしまう。かといって、受信機の電源をバイクのバッテリ直で採るのは嫌だ(DG-PRO1はDC4.5V〜15.5Vと幅広い電圧に対応している)。そこで、小型のモバイルバッテリ TNTOR PowerPod WT-H369 (Amazon) で電源を供給することにした。つい最近、キャンプ小物などを自作するためにミシンを購入していたので、ハンドル周りに固定できるバッテリケースを勇んで製作(納得いくまでに5つも作ってしまった)。GPS受信機は、自作メーターバイザーシールドのステーに、2mm厚アクリル板を曲げたL字プレートを噛ませ、ベルクロで脱着できるようにした。WT-H369はこのサイズで5000mAhの容量(公称)があり、数時間使ってもバッテリ目盛4つのうち1つだって減りはしない。

  • GNSS レシーバー For Android DG-PRO1: 定価は14,800円(税別)
  • モバイルバッテリ TNTOR PowerPod WT-H369: 1,780円