SV650 ABSの、というかスズキ車全般なのだろうか、リア・アクスルシャフトの19mmボルトヘッドの六角部分が浅く、点接触であるメガネレンチではズリッとナメやすい。オフセット・メガネは最悪だが、ストレートでも逃げる。六角ソケットレンチなら面接触だが、構造上力点がオフセットしているので力が入らずやはり逃げやすい。
このままではチェーン調整のたびに角が丸まってじきに回せなくなると思い、かれこれ1年前、工具箱にあった古い車載工具を組み合わせてレンチを作った。メインは19x22mmの両口六角レンチ。それだけでは短くてとても力が足りないので、リヤショック用フックレンチの延長スリーブをエクステに。そのために、両口レンチの22の方は切断し、柄の部分は少し金ヤスリでシェイプアップする必要があった。さらに、エクステの反対側にテキトーな片口レンチ（24mmだがこれは何でもよかった）を差し込んでテコ長を稼いだ。今までは、ばらばらにならないように釘をクサビにしたり針金で縛り付けたりしてお茶を濁していたのだが、今日やっと、念願の溶接をしてもらった。よく行くワインディングロードの上り口に「鍛冶屋」の看板を掲げているコウバがあるのを思い出し、先日当たりをつけておいたのだ。材料費タダ、溶接代1000円ポッキリで、最強のレンチが出来上がった。
|
