バイク自体ではないが、まあ周辺機器ということで。
BD-155(Bはブルーの意)は、ネットを探ると仕様が2種類存在するようだ。上のプラスチックジョイントの上面にスチールプレートが乗っているやつでは、この材料には不向き。また、これのパクリ元であろうコールマンのスツールも適さない。プラスチックジョイントの内側角のクビレが小さくて、アルミパイプの梁が乗っからないのだ。天板の木は、何か広葉樹の無垢板をと思い、ツーリング中に近郊の山間部で存在だけをなんとなく認識していたいわゆる「木の店」を訪ねてみたところ、ちょうどよい材が見つかり譲ってもらったものだ。1cm厚のケヤキの柾目というのは、乾燥中に反ってしまうので珍しいとのこと、しかも、値切ったわけではないのに格安で分けてくれた。買った時には半分かたミイラのようだったが、鉋と紙ヤスリ、それにワトコオイルで仕上げたら、しっとりと艶のある素晴らしい赤木になった。 こんなものに1周間以上もかけて、出来て眺めてにやにやしているのだからつくづくビョーキだ。じつを言うとそこに辿り着く以前にまず、ゴムひもを通す天板の穴と、アルミ角材両端の嵌め込み穴をあけるために、ドリルスタンド(これも中華製の安物)を仕入れてボール盤への改造と補強に半月を費やしてきたのだった。度し難い。また、実際のところ、オイル仕上げは水滴が付いただけでも白く跡が残るのでアウトドアに向かない。最初に試作として作った、輸入パイン集成材を普通のニスで拭き漆風に仕上げたもののほうが、フィールドで活躍してしまうのかもしれない。後日、オイルの上から蜜蝋で保護したので、多少は気安く使えるようになったが。 |