SV650のフロントフェンダー、後側があまりにも短すぎる。ちょっと濡れた路面を走るだけで、ラジエーターどころかステアリングステムにまで水や砂利が跳ね上がり、余波でフロントフォークも汚れる。いくらなんでもこれでは錆びの原因だろう。目をつけたのは、
- ピラミッドプラスチック フェンダーエクステンダー [050420]: 5,612円
ネットをかなりぐるぐる周って調べたが、プーチやP&Aブランドとして売られているものも、結局Pyramid Plastics社(英)製の同一品と思われる。ただし、リベットや両面テープなどパッケージ内容はそれぞれ異なるのかもしれない。自分の買ったPyramidブランドのこれには、"スティックフィット"と呼ばれる面白い形の超強力両面テープ、φ4mmのプラスチック製プッシュリベット x 4、接着面清掃用のイソプロピルアルコールパッドが同梱されていた。取り付け手順は、添付の説明書にも図解付きで説明されているが、YouTubeに上げられている このビデオ もぜひ見ておくことをお勧めする。それらを自己流にアレンジして、なかなかうまくいったので、掲載しておく。両面テープだけでも付くことは付くらしいが、かっこ良く取り付けて長持ちさせたいのなら、フェンダーを車体から取り外してリベット留めする手間を惜しむべきではない。まるで一体化したかのようにがっちりと美しく付いた。
- 外した純正フェンダーをカーシャンプーか濃い目の台所洗剤などで徹底的に洗う。
- エクステンダーを素で添えてみて付き方を確認。
- エクステンダーの切り口をサンドペーパーで整える。純正フェンダーの裏に突き出るブレーキホースクリップをかわすために、エクステンダーにはヘソのような窪みがモールドされているのだが、このままだと、ホースクリップが二度と外せなくなってしまうので、窪みを穴にした。じつは、この穴がこれからの作業でとても役に立つのだ。少なくともM5ボルトががばがばに通る程度は確保しておきたい。
- 付属のクリーニングパッドでエクステンダーと純正フェンダーの合面を両方ともきれいに脱脂する。
- エクステンダーにスティックフィットを貼っていく。説明書の謂うように、リベット留めした時の「ガスケットを形成する」つもりで位置を考える。写真で一番手前に写っている、裏紙を半分剥がしたピースは、次の穴あけ作業のための捨てピース。最終的に貼り替えるため、同じ型のピースを1ペア温存しておくこと。
- リベット用の穴開け作業のために、捨てピースだけ裏紙を剥がし、エクステンダーをフェンダーに仮付けする。"仮"とは言っても位置は本番と狂いなく。しっかりと位置決めしてドリリング中にずれないよう、ホースクリップ用の貫通穴を利用して、適当なボルトxナットでフェンダーとエクステンダーとをバインドする。本番には無いものなので締めすぎると位置が狂うことに注意。
- マスキングテープ等を貼ってリベット穴の位置を製図し、4mmのドリルビットで穴を開ける。穴の位置は、あまり端へ寄り過ぎず(強度問題)、内陸過ぎず(支持力問題)。SV650では、どの隅からも9.5mmあるいは11.0mm離すのが目安だと思った。開け終わったら一旦エクステンダーを取り外し、マスキングテープも剥がし、適宜、穴のエッジを整える。
- 本貼り。捨てピースは新品に交換し、スティックフィット全ピースの裏紙を剥がし、エクステンダーをフェンダーに貼りつける。のだが、その際、粘着力があまりにも強力で我先にくっつきたがり位置調整に地団駄を踏むこととなるので、あらかじめ、スティックフィットの台紙を適当な大きさに切って、端っこの慌てん坊に目隠しをしておくとよい。自分のケースでは、ホースクリップ穴内側の中洲一派と、捨てピースだったやつを含むサイドの一群だ。張り付いてすぐならば、慎重に剥がせばやり直しはきくので諦めるな。リベットは、穴が揃ったところから順次差し込んでいくのがやりやすかった。ただしファスナーピンを完全に押し込むのは、4本とも揃って、ワレサキ防止の台紙を取り払ってからだ。付属品のプッシュリベットは、フェンダー裏への突き出しは必要最低限で、適切な長さだった。
両面テープはしっかり密着するのに12〜24時間程度要する。ここで再びホースクリップ穴ボルトの出番だ。軽く締め付けて一晩置いておく。
|