ノーマルは、今どきの国産バイクとしてはまあまあの音量。エンジンブレーキの時だけは「ボーボー」と良い音がするが、どうしても気に入らなくなってきた。もう少しVツインらしさがほしいのだ。 SV650 Pure sound | SCORPION EXHAUST | Belgian roads (註1) が決め手になり、アクラポビッチでもなくヨシムラでもなく Scorpion(註2)を選んだ。スコーピオンの公開しているサウンドビデオ で聴く限り、軽量さで勝るセルケトテーパーより、パラレルのほうが若干、低音要素が豊かな感じがした。
取り付けはスムーズだった。ボルト穴の位置が合わないといった苦労もない。タンデムステーへのマウント用に専用の取り付けキット[Z039.10584](ボルト/ナット/スペーサー/アルミ削り出しフィニッシャー)も付属しているが、地金のままの銀色で雰囲気が浮くのと、珍しい13mmナットだったりで却下。一旦付けてもみたが、逆にノーマルの方がきっちりと付く。タイコへの締め付けクランプは付属のものを使った。 競合に比べると安いのもポイントだ。JMCAのお墨付きに金を費やしていないのも理由かもしれない。ただし、EURO4(e11[英])はパスしているので、もしDBキラー[SCEXDBK23(Type-V) Z039.10043]をリベットか溶接で固定すれば、車検も通る可能性はある。が、そうするつもりはない。外したバッフルを戻してみたところ、ノーマルより静かなほどに音量が下がってやはり「ベチベチ」音になり、せっかくの「ドコドコ」がまったく台無しに。付けなくても、走行中は決してうるさくはない。ただし、壁に囲まれた車庫に停める際にはさすがに、ギアをニュートラルに入れるのさえもどかしく大急ぎでエンジンを切っている。所詮EFI車のスリップオンなのでパワーアップやレスポンス向上を期待したわけではない。極低速からのツキが良くなった気がするのはプラシーボかサウンドマジックか。メーカーではピークで1.5bhpアップと言っている。
註1: マフラーがほしいかどうかにかかわらず、このビデオは観ていて楽しい。どうでもいいことをべらべら喋りながら市街地を転がすだけの国産素人インプレや、BGMのうるさい自己満足動画とは一線を画す。ヘッドホンを着けて観ることをお勧めする。
註2: Scorpionはイギリスのマフラーメーカー。Akrapovicの前身?同じ会社?と自分も最初混乱したが、アクラポビッチがまだドイツにあった頃に使っていた社名は SKORPION で、スロベニアへ本拠を移す際に社名を変えた理由がまさに、有名になるにつれて既存のマフラーメーカーと名前がカブっているのがマズくなってきたから、というのが真相らしい。下記、本当かどうか知らないがよくまとまった書き込み: https://www.esportbike.com/forums/75-daily-rant/89749-does-scorpion-sound-good-akrapovic.html |