シガーソケットは、エーモンの4極リレーを介して、イグニションキーON時のみバッテリーからの最短経路で給電される仕組みとした。リレーへのメインソースは、バッテリー端子そのものではなく、メインヒューズターミナル(車載工具ボックス左手に見える半透明のカバーの被っているところ)から採り、シガーソケットのアース極もターミナルに接地した。リレーのスイッチング電源は、メインハーネスからライセンス灯へ行くソケットに、キタコ製端子と0.5sqの汎用電線で作った分岐アダプタ(註)を挿入することによって取り出したので、純正ハーネスは全くの無傷。巷では、キタコの分岐ハーネス[756-9000210]を使うなどしてテールランプ行きのソケットから取り出す例が多く見られるが、微小電流しか流れないリレースイッチング用なら、ソケット形状が小さく場所をとらないライセンス線の方がスマートだ。リレーはあちこち踊らないよう、リレー側に貼り付けたメスのベルクロテープを、チャコールキャニスターの固定ゴムバンドにオスが表になるように巻いたベルクロ結束バンドに保持させた。 シガーソケット自体は、付属のプラ製結束バンドでは、いくら引き絞ったつもりでも触るたびにぐるぐる回ってしまう。ハンドルバーに絶縁ビニルテープを2巻きほどした上で、金属製のホースクランプで留めればがっちり固定できる。デイトナ93041シガーソケットはソケットの差し込みが浅く、走っているうちに振動で機器が徐々に抜けてきてしまう。VTR250の時はそんなことはなかったのだがバイクの振動調子の違いだろう。手持ちのベルクロ結束バンドの穴がたまたまUSBジャックのサイズにぴったりだったので、常時USBケーブルを挿した状態にして、この後ろに位置するクラッチワイヤーに向かって引っ張って抜け止めにしている。
註: 「SV650 ETCを取り付ける」sig-rのブログ | 「まぁ、いっか」 - みんカラ を参考にさせていただいた。エレクトロタップなんぞもってのほか! 別の車の話だが、どこかの鼻クソ小僧のカマしたエレクトロタップが原因で、断線、謎の連発ヒューズ切れと何度も泣かされている。ヒューズボックスに穴あけるのも自分は絶対イヤ。
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SV650 ABSのシート下には、元々何もつながらずに遊んでいるカプラーが4つ存在する。中でも、バッテリーのすぐ後ろに転がっている4極のやつが気になって探究心が疼いていたのだった。カプラーの型はごく汎用的な110型4極。キャップを外してみると、うち2極がキャップによって短絡されていて、外した状態では、ライトやメーターなどは点灯するもののエンジンはかからない。残りの2極は、1本がアース、もう1本がキーONと連動する+12V、つまりアクセサリー電源だった。さては、イモビライザー取り付け用というわけか。ここを利用すれば、今のところリレーのスイッチング電源で専有でき、露出する線も極少、美しい! じつは材料も安い。
使うのはオス側だけ。0.75sqの電線で(0.5sqでも可)、2極はループ、2極はギボシを付けて、あっという間にコネクタの出来上がり。ライセンス線からの盗電とはさっさとおさらばだ。電力の必要なUSB充電器向けなのでリレーを使って給電経路を新設したわけだが、ETCやドライブレコーダーといった非パワー系非電熱系機器なら、主電源自体この4極カプラーから取ればいいのではないだろうか。
自作コネクタに付いている白い被覆はガラスチューブ。
その後、USB充電器のほうは、ソケットからの突き出しのさらに少ないものを見つけたので取り替えた(註)。家電量販店でその買い物をしている最中に、出会ってしまった。ディズニーキャラクターのシリコンラバー製シルエットストラップだ。充電器が抜けてくるのを押さえるのにちょうどいいシリコンバンド的なものが脳裏にあって、何か買い物に行く時にはいつもアンテナを立てていたのだが、グーフィーのやつのサイズ・幅・材質にビビッときた。他のものと一緒に精算を終え、マシンにあてがってみると、これがビンゴ。革ポンチを使ってUSBポートのための穴を開け、グーフィーの帽子のところにも左右に穴を通してタイラップでシガーソケットの電源引き込み線の根元に固定。耳はUSBコードを休めておくのにうってつけだ。偶然の生んだ奇跡のマッチ! カワサキ車だったら100点満点だったろう。例の量販店舗では客寄せ用のサービス品だったらしく、お値段なんとひと桁! あとで調べてみたら、主にクレーンゲームの景品として出回っているもののようだ。作った人はこんな使い方をされるとは思ってもみなかっただろう。
註: デイトナのシガーソケットではこれでさえ数ミリ突き出る。
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