UDP の備えているヘッダは、 TCP ヘッダの基本部分を簡略化したようなものと言える。 UDP ヘッダに含まれるのは、下図に見るように、宛先ポート、送信元ポート、ヘッダ長、チェックサムである。
送信元ポート (Source port) - ビット 0-15。これはパケットの送信元となったポートであり、返信のパケットはそこ宛てに返されなければならない。特に当てはまらない時にはゼロにしてしまうことも可能だ。返答を必要としない状況というのもあるわけで、その場合にはパケットのソースポートをゼロにセットすることもある。ほとんどの実装では、ここには何らかのポートナンバーをセットする。
宛先ポート (Destination port) - ビット 16-31。パケットの宛先ポート。これは送信元ポートとは異なりどのパケットにも必須である。
全長 (Length) - ビット 32-47。レングスフィールドには、ヘッダ部もデータ部も含めたパケット全体の長さをオクテット単位で指定する。パケット長の最小は 8 オクテット。
チェックサム (Checksum) - ビット 48-63。チェックサムは TCP ヘッダのものとほぼ同様だが、持っているデータが異なる。具体的に言うと、 IPヘッダ、 UDP のヘッダおよびデータそれぞれの相補 (one's complement = 1の補数) の和から、その相補を求めたもので、必要であれば末尾がゼロでパディングされる。