当チャプターと後続の 3 つのチャプターでは、自分のルールを構築する際のやり方を深く掘り下げる。ルールとは、特定のチェーンにおけるコネクションとパケットのブロックや許可に際して、ファイヤーウォールが従うべき指示だと言うことができる。チェーン内の一行一行が、ルールとして解釈される。ここではまた、基本的なマッチとその使い方、ターゲットのいろいろ、独自ターゲット (つまりサブチェーン) の作り方についても検討していく。
このチャプターは、ルール作成のいろはを説明する。ユーザ空間の iptables プログラムに受け入れてもらうにはルールをどう書き、どのようにして組み込めばいいのかや、テーブルの種類、それに、 iptables に与えるコマンドについて取り上げていく。それが終わったら、次のチャプターで、 iptables で利用可能なあらゆるマッチに目を通し、各種ターゲットの詳細に踏み込んでいくことにする。