このチャプターでは幾種類ものチェーンやテーブルについて述べ、標準のビルトインチェーンとユーザ定義チェーンも含めてそれらがどのように辿られていくかを説明した。ここは是非とも理解しておきたい内容だ。分かってしまえば簡単かもしれないが、理解が不十分だと、致命的なミスを犯すのもまた簡単だ。
次のチャプターでは、netfilter のステート機構について深く掘り下げ、コネクション追跡機構の中でステートがどのようにして生成され、それがパケットにどう設定されるかを見ていく。このチャプターにも引けを取らない重要なチャプターだといえる。