rc.firewall.txt は、これ以外のスクリプトの土台にもなっているスクリプトだ。このスクリプトについては、rc.firewallファイル チャプターで細部に至るまで解説している。まず大前提として、これはふたつのネットワークから成るホームネットワークのために書かれている。例えば、ひとつの LAN と、ひとつのインターネット接続がある場合だ。このスクリプトはまた、インターネット用の固定IPを持っていることを想定しており、DHCP、PPP、SLIP などのプロトコルによって IP を自動割り当てされている場合には当てはまらない。そのような条件で動作するスクリプトを探しているのなら、rc.DHCP.firewall.txt を検討してみてほしい。
rc.firewall.txt スクリプトの動作には、以下のオプションが、カーネルにスタティックにコンパイルしてあるか、モジュールとしてコンパイルしてあることが必要だ。ひとつでも欠けていると、その機能を必要とする部分が使用不能となるため、スクリプト全体として何らかの機能不全を起こすことになる。実用に際してスクリプトを書き換える場合には、使おうとする機能によっては、これ以外のモジュールもカーネルにコンパイルする必要が出てくるかもしれない。
CONFIG_NETFILTER
CONFIG_IP_NF_CONNTRACK
CONFIG_IP_NF_IPTABLES
CONFIG_IP_NF_MATCH_LIMIT
CONFIG_IP_NF_MATCH_STATE
CONFIG_IP_NF_FILTER
CONFIG_IP_NF_NAT
CONFIG_IP_NF_TARGET_LOG