Integrated Secure Communications System、略して ISCS は、まだ開発の途中で、パブリックバージョンはリリースされていない。しかし、完成すれば非常にありがたいツールになりそうだ。開発陣は非常に高い目標を掲げており、リリースが遅れているのもそのためだ。 ISCS は幾つもの機能をひとつの管理/設定ユーザインターフェイス・スィートに統合する。つまり、大ざっぱに言えば、プロジェクトがリリースされた暁には、管理下の全てのファイヤーウォールはもちろん、 VPN、 VLAN、 トネリング、 sysctl などが、単一の GUI を通じて集中管理できることになる。
ISCS の開発陣が念頭に置いているのは、管理を簡素化してシステム管理者たちの無駄な労力を軽減し、ひいては、システム管理者の労働時間を短縮することだ。そのひとつの手段が、幾つものポリシーを放り込めばそれらをルールセットの形に仕上げて実行ポイント (enforcements points) へ送り込んで ("push") くれるようなプログラムを創り上げることなのだ。システム管理者はただポリシーを放り込むだけで、ちまちまと書いたりクリックしてつなぎ合わせたりする必要はなく、実装はすべて ISCS がやってくれるというわけだ。
このツールは本稿の執筆時点ではまだ完成していない。しかし僕はその開発リーダーと密に連絡を取っている。これは正直遠大なプロジェクトだ。完成すれば、間違いなく今日のマーケットでも最も優れたツールのひとつになる。結果は待つしかないが、ここで触れておくだけの価値はある。 ISCS プロジェクトのことは http://iscs.sourceforge.net/ で分かる。
僕は ISCS の開発リーダー John Sullivan に、開発に参加してくれる人を探してくれと頼まれた。非常に巨大なプロジェクトなので、手伝ってくれる人がいれば幾らでもほしいとのこと。もしあなたが手を貸してもいいと思っているのなら大歓迎だ。 |